アトピー性皮膚炎とは、「増悪、寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病とする疾患であり、
多くはアトピー素因を持つ」とされています。(日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎の定義、診断基準より)
つまり、アトピー性皮膚炎とは、アレルギー体質の人に生じる慢性的な痒みの伴う湿疹のことをいいます。
アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などといった、何らかのアレルギー疾患を持っている人は、いまや国民の3割といわれています。
強いかゆみとともに、皮膚が蚊に刺されたようにみみず腫れになって数時間で消えます。
また、この反応が繰り返し起こり、慢性化して1ヶ月以上も続くことがあります。
アトピー性皮膚炎の症状は、主に痒みの伴う湿疹です。発疹はおでこや、目のまわり、口まわり、関節周囲、背中やお腹などに出やすく、左右対称性に出ます。乳幼児は頭や顔に多く、成人期になると上半身に多く見られるとされています。
急性の症状は紅斑が出て、丘疹ができ、皮がむけかさぶたになる状態のことをいいます。慢性の症状は、皮膚が厚く硬くなり、硬いしこりが出来ることもあります。
アトピー性皮膚炎の治療法は、薬物療法が基本となります。
ステロイド外用薬を症状に合わせ使用し、症状の緩和をしていきます。
また必要に応じて、ステロイドを含まない外用薬を使用することもあります。
そして、アトピー性皮膚炎の治療として、大事なのが日頃のスキンケアです。